知人の言葉
知人の言葉
カフェのオーナーである知人の言葉です。
「開業当初は、合理性や効率性ばかりを追い求めていた。そのためか収益はあがらなかった。ある時、考え方を変えた。一見無駄と思われるようなことを、地道にしていった。その頃が一番収益があがっていたように思う」
この話を聞いて、「ストーンスープ」の寓話を思いだしました。
旅人がとある村に着いた。
おなかがすいていたので、一軒一軒、食事をお願いに回ったが、どこも「食糧がない」と言われた。
旅人は、村の真ん中の広場で、小さな鍋で水を沸かした。
小さな娘が見ていた。「何しているの?」
「美味しい石のスープを作っているのさ。でも丸い石が要るなぁ」
娘はすぐに持ってきた。
「もう少し大きな鍋があったら、たくさんつくれるのになぁ」
娘は家から持ってきた。
「にんじんがあったらもっと美味しいスープがつくれるのになぁ」
娘に付いてきた母親が家から持ってきた。
村人が次第に集まってきた。
「たまねぎがあったら・・・」
すぐに手に入れられた。
「肉があったら・・・」
待ってましたとばかりに目の前に出された。
そしておいしいスープが完成し、村人全員が、おいしいスープを飲むことができた。
人は、何かおもしろいこと。自分の利益になること。に興味を抱く。
すぐには利益にならないかもしれないが、それを作っていくことが、みんなの幸せにつながり、自分も利益を得ることができる。
そんなことを連想した次第です。