遺言は本当に必要です
2010.08.20
カテゴリ:ブログ
遺言は本当に必要です
今日も行政書士会の「法人部会の研究会」がありました。
事業承継がテーマでしたが、ちょっと脱線して「遺言」の話となりました。
【事例】
3人兄弟で、兄も弟も既に無くなっている女性が、亡弟の妻とその子どもと3人で同居していました。
亡兄にも子どもが2人いますが、ずっと以前より疎遠になっておりました。
その女性が亡弟の妻(つまり義理の妹)に、「自分が亡くなったら、現在住んでいる家と土地をあげると」言っていたのですが、遺言書を作らないまま突然亡くなられたのです。
法律的には、義理の妹の子どもと、疎遠である亡兄の2人の子どもの3人が相続人となります。
義理の妹親子が住み続けるとしたら、一方の相続権利者である亡兄の2人の子どもに、代償を支払わないといけません。
スムーズに話がつけば良いのですが・・・。
これが、もし今回亡くなった女性が遺言で「財産は全て義理の妹に遺贈する」としておけば、全く問題なかったのです。
イザと言う時のために、遺族にいらぬ問題事をかけないために、遺言書は作っておきましょう。本当です。