今日で16年
今日で16年
16年前の今日、阪神・淡路大震災が起こりました。
その時、私は自宅で寝ていましたが、大きな揺れで目が覚めました。
まさかあんなにおおごとになっているとは想像しませんでした。
陽が昇るにつれ事態の大きさに身が震える思いでした。
当時、私は下京税務署に務めていました。
兵庫方面の税務署の庁舎も、ひびが入っていました。
災害で生活に必要な資産に損害を受けた場合、所得から控除を受けることができます。
この確定申告の応援要請がありました。
何とか、大変な人たちのお役にたちたいと思い、毎日、応援先の西宮税務署へ通いました。
色んな人の話を聞きました。
娘さんをなくされた方。
フィアンセを亡くし途方にくれている娘さんの母親の方。
配給品を、ひもじい思いをしている子どもたちのために、余分にもらったことで、周りから白い目で見られていると泣きながら訴える人。
私は、当然、確定申告の手続きを進めていきますが、もっと大切な、「お話を聞いてあげること」に徹しようと努めました。
帰りには、泣きながら手を握ってくれる方もおられました。
あってほしくない自然災害ですが、人間の力ではどうしようのないこともあります。
「いざ」というときに、人間の真価が表れます。
後で振り返った時に、自分に恥ずかしくない態度の取れる自分になっていきたいと思います。